- つらいできごとを
突然思い出し、 当時に戻ったような感覚になる - 不安や緊張が
高まると、 息苦しさや吐き気がする - 悪夢や不眠が続き、日中も緊張や不安が
抜けない
命の危険を感じるようなできごとや、強い恐怖・無力感を伴うショックな体験をしたり目撃した後、1ヶ月以上経ってもその恐怖から抜け出せず、日常生活に支障が出ている場合は、こころのSOSかもしれません。お一人で抱え込まず、当院までご相談ください。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは
心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、重大な事故、災害、事件、暴力、性被害、虐待といった、命の危険を感じるような「心的外傷(トラウマ)」となる衝撃的なできごとを経験したり目撃した後に、強いストレス症状が続く病気です。
日本においても1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、広く知られるようになりました。
おもな症状としては、自分の意思とは関係なく当時の記憶が鮮明によみがえる「フラッシュバック」、関連する人や状況を避ける「回避行動」、常に神経が張り詰めて気が休まらない「過覚醒」などがあげられます。また、悪夢や不眠、気分の落ち込みなどが見られることもあります。
これはご本人の「気の持ちよう」や「こころの弱さ」が原因ではなく、強いショックを受けたことによる心身の反応のひとつです。適切な治療により症状を和らげ、安定した日常生活をめざすことが大切です。
初診・ヒアリング
安心できる環境で、現在お困りの症状やこれまでの経過について、差し支えのない範囲でお話をうかがいます。
検査・診断
問診を中心に、必要に応じて心理検査なども行います。事故などで頭部をケガした場合は、高次脳機能障害を伴う場合もあるため、PTSDとの鑑別が必要です。
ほかの精神疾患がかくれていないか、また身体的な不調が背景にないかを慎重に確認し、現在の状態を適切に評価します。
治療・サポート計画の策定
カウンセリングやトラウマに焦点を当てた認知行動療法、EMDR、不安や不眠、気分の落ち込みなどの症状を和らげるお薬の処方を組み合わせ、ご本人のペースに合わせた無理のない治療プランを一緒に立てていきます。
継続的なフォローアップ
PTSDの症状は、その日の体調や環境の変化によって、良くなったり悪くなったりと波が生じることも少なくありません。そのため定期的な通院の中で、症状の推移やお薬の調整、心理療法の経過を丁寧に見守ってまいります。
焦らずにご自身のペースで回復をめざしていけるよう、生活の中での困りごとや工夫についても一緒に考え、長期的にサポートいたします。
当院では、トラウマを抱えた患者さまが「ここは安心していい場所である」とこころから感じられるように、プライバシーの保護と温かみのある対話を最優先にしています。患者さまのペースを大切に、必要に応じて記憶に向き合う作業も慎重に行います。
患者さまのこころの傷に寄り添いながら、現在の困りごとや生活上の負担を整理し、恐怖を呼び起こす引き金との付き合い方を少しずつ学びながら、日常生活の安心感を高めていくサポートをしてまいります。
「こんなことで受診していいのかな」とためらわず、どうぞ安心して当院へご相談ください。