うつ・鬱病・適応障害
休職期間はどれくらい必要?|「休めば回復すると思っていたのに…」と苦しくなっている方へ
「休職したのに、全然休めていませんでした」
大阪梅田で診療をしていると、
- 「休んでいるのに毎日苦しいです」
- 「復職のことばかり考えてしまいます」
- 「会社に戻れる気がしません」
- 「休めば楽になると思っていました」
という相談を非常によく受けます。
特に、“責任感が強い方”ほど、「自分が抜けると迷惑がかかる」「早く戻らないといけない」「休んでいる自分には価値がない」「周りは普通に働いているのに」と、自分を責め続けてしまうことがあります。
ですが実際には、「休職してから初めて限界に気づく」方も少なくありません。
仕事をしている間は、緊張感や責任感で何とか動けていた心が、休みに入った瞬間、“ずっと無理を続けていた疲労”を一気に表面化させることがあるからです。
今回は、
- 適応障害やうつ病での休職期間の目安
- 「2週間だけ休めば戻れる」の落とし穴
- 休職後の孤独感
- 「回復している途中」の考え方
- 復職を焦りすぎないためのポイント
について、精神科専門医の立場から解説します。
「2週間だけ休めば戻れる」と思っている方は多いです
初診時、「とりあえず2週間だけ休みます」と話される方は少なくありません。
ですが実際には、“最初の1〜2週間は、ほとんど動けない”方も多いです。
- 何時間寝ても疲れる
- 朝起きられない
- 頭が働かない
- テレビの内容が入らない
- スマホを見るだけで疲れる
状態になり、「やっと身体が止まった」ようになることがあります。
そして少し動けるようになる、“休職2週目”ごろから、
- 「このままでいいのか」
- 「席がなくなるかもしれない」
- 「もう戻れないかも」
- 「評価下がるだろうな」
という焦りが強くなることがあります。
つまり、“休んでいるのに、頭の中はずっと仕事”なのです。
そのため、「2週間休んだけど全然回復していない」と感じる方も少なくありません。
「月曜朝」が来るだけで苦しくなることがあります
休職中にもかかわらず、
- 日曜夜になると眠れない
- 月曜朝に動悸がする
- 通勤時間帯に気分が落ち込む
方は少なくありません。
特に大阪梅田周辺で働く方では、「御堂筋線の通勤ラッシュ」「JR大阪駅の人混み」「スーツ姿の会社員」を見るだけで、「自分だけ社会から外れてしまった」感覚になることがあります。
平日昼間の梅田で、ランチへ向かう会社員を見るだけで苦しくなり、ルクア前のベンチでしばらく動けなくなった、という方もおられました。
休職中なのに、“月曜だけ朝早く目が覚める”方もいます。
身体は休んでいても、“心だけがまだ働き続けている”状態なのです。
「何もしていない自分」が苦しくなることがあります
休職中は、“休むこと自体”に強い罪悪感を抱く方もいます。
特に真面目な方ほど、
- 勉強しないと
- 転職活動しないと
- 何か生産的なことをしないと
と思いやすい傾向があります。
ですが実際には、
- 昼過ぎまで起きられない
- カーテンを開けない
- 曜日感覚がなくなる
- 深夜までYouTubeを見てしまう
- 朝方までスマホを触っている
- 食事はUber Eatsばかり
という生活になることも少なくありません。
そして、「今日も何もできなかった」と強く自分を責めてしまうことがあります。
特に、LinkedIn・Instagram・同期の昇進・友人の活躍・などを見ると、「みんな進んでいるのに、自分だけ止まっている」感覚になりやすいです。
ですが、“止まっているように見える時間”も、回復には必要な時期があります。
「Slack通知を見るだけで動悸がする」40代男性管理職のケース
【ご相談例】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢・性別 | 40代・男性 |
| 職業 | 会社員 |
| 症状 | 強い抑うつ状態、吐き気、集中力低下 など |
40代男性、管理職の方です。
梅田エリアの企業で働かれており、
- 部下のマネジメント
- 業績プレッシャー
- 人手不足
- 深夜対応
が長く続いていたそうです。
もともと、「自分が支えないといけない」という責任感が非常に強い方でした。
部下には、「無理するな」と言えていた一方で、自分の不調だけは誰にも相談できなかったそうです。
毎日、
- 朝から会議
- Slack通知
- Teams着信
- Outlook未読メール
- 深夜のトラブル対応
が続き、帰宅が終電近くになる日も多かったとのことでした。
徐々に、
- 朝4時頃に目が覚める
- 出勤前に吐き気がする
- スーツを見るだけで苦しい
- 判断力が落ちる
- 会議内容が頭に入らない
状態になっていったそうです。
それでも、「管理職が休むわけにはいかない」と思い、働き続けていたとのことでした。
ある朝、梅田駅へ向かう途中で突然足が止まり、そのまま会社へ行けなくなったことで受診されました。
休職後、最初の数日は眠り続けていたそうです。
ですが1週間を過ぎた頃から、
- 「会社どうなってるだろう」
- 「部下に迷惑をかけている」
- 「戻る席あるかな」
- 「住宅ローンどうしよう」
という不安が強くなっていったとのことでした。
休職中も、Slack通知をオフにできなかったそうです。
通知音が鳴っていないのに、鳴った気がしてスマホを見る。
深夜に会社チャットを何度も確認し、傷病手当金の振込予定日を何度も見返す。
PayPay残高や口座残高を見る回数も増え、「あと何ヶ月いけるか」を毎日考えていたそうです。
平日昼間にコンビニへ行く時も、「仕事してないと思われたくない」感覚が強く、スーツ姿の会社員を見るだけで苦しくなったと話されていました。
また、家では、「大丈夫」と話していたものの、家族に心配をかけたくなくて、一人で風呂場に座り込んでいた日もあったそうです。
休職しているのに、「全然休まっていない」状態だったのです。
※上記は、症状を一般化して紹介した一例です。症状のみで判断することはできません。
「回復=元気になる」ではありません
ここは非常に大切です。
多くの方が、「元気にならないと復職できない」と思っています。
ですが実際には、“少しずつ生活を戻していく”イメージに近いです。
たとえば、
- 朝起きる
- 着替える
- 外へ出る
- カフェへ行く
- 梅田まで出てみる
など、“小さな回復”を積み重ねていきます。
また、「昨日は動けたのに今日はつらい」「少し良くなったと思った翌日に落ち込む」など、“波がある回復”も珍しくありません。
最初から、「以前と同じように働ける」状態を目指しすぎると、かえって焦りが強くなることがあります。
「早く戻る」より、「安定して続けられる」が大切です
休職中は、「早く復職しないと」という焦りが非常に強くなります。
ですが、以下のような状態で無理に復帰すると、“再休職”につながることもあります。
- 朝がつらい
- 睡眠が不安定
- 外出だけで疲れる
- 不安が強い
大切なのは、「どれだけ早く戻るか」ではなく、「無理なく続けられる状態まで回復できているか」です。
大阪梅田で休職相談・復職相談ができる心療内科を探している方へ
大阪心療内科うさぎメンタルクリニック大阪梅田院では、精神科専門医が、
- 適応障害
- うつ病
- 不安障害
- 不眠症
などの診療を行っています。
「休めば楽になると思っていたのに苦しい」
「休職中なのに焦りが止まらない」
「社会から取り残された感じがする」
そんな相談も少なくありません。
「まだ出勤できているから大丈夫」と思っていても、
- 朝が極端につらい
- 涙が出る
- 眠れない
- 会社へ向かうだけで動悸がする
状態が続いている場合は、早めの相談が回復につながることがあります。
繊細なうさぎが安心できる場所で少しずつ落ち着きを取り戻すように、人の心も“安心できる時間”の中で少しずつ回復していきます。
今はまだ、先のことを考えられなくても大丈夫です。
まずは、“ちゃんと休めていない状態”に気づくこと。
そして、一人で抱え込みすぎないこと。
あなたが安心して回復していける方法を、一緒に考えていきます。